エアコンの省エネ機種と電気料金の見直し、どちらが効く? 6〜10畳用は単価1円、14畳用は3円分
エアコンを省エネ性能の高い機種にして下がる電気代は、年4,000kWh使う家なら、電気の単価を6〜10畳用で約1円、14畳用で約3円下げるのと同じ額です。
小さい部屋のエアコンは差が年4,000円台なので、単価を1円ほど下げられるプランがあれば同じ額になります。14畳以上は差が年1万円を超えるので、単価で同じ額にするには3円以上の差が要ります。
- エアコンが壊れて買い替えるなら: 14畳以上は評価点を先に見る
- エアコンがまだ動くなら: 電気料金から確かめる(本体の費用がかからない)。ただしこの差は新品どうしの比較です
- 電気の使用量が少ない家は、単価を下げても額が小さい。年2,000kWhなら単価1円で年2,000円です
畳数ごとの差は単価にすると何円分か
今買える機種の中で、いちばん機種の多い段から、評価点の高い段に替えたときの差です。年の使用量で割ると、電気の単価を何円下げるのと同じかが分かります。
| エアコン | 比べた評価点 | 1年の差 | 年2,000kWhの家 | 年3,000kWhの家 | 年4,000kWhの家 | 年5,000kWhの家 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 6畳用(2.2kW) | 2〜2.9 → 4以上 | 4,000円 | 2.0円 | 1.3円 | 1.0円 | 0.8円 |
| 8畳用(2.5kW) | 2〜2.9 → 4以上 | 4,500円 | 2.3円 | 1.5円 | 1.1円 | 0.9円 |
| 10畳用(2.8kW) | 2〜2.9 → 4以上 | 4,600円 | 2.3円 | 1.5円 | 1.2円 | 0.9円 |
| 12畳用(3.6kW) | 2未満 → 3〜3.9 | 9,600円 | 4.8円 | 3.2円 | 2.4円 | 1.9円 |
| 14畳用(4.0kW) | 2未満 → 4以上 | 12,900円 | 6.5円 | 4.3円 | 3.2円 | 2.6円 |
| 18畳用(5.6kW) | 2未満 → 3〜3.9 | 13,900円 | 7.0円 | 4.6円 | 3.5円 | 2.8円 |
環境省の調査では、1世帯の電気の使用量は年3,911kWh(2023年度の全国平均)です。自宅の量は検針票や電力会社のWebページで確かめてください。
この差は新品どうしの比較です。今のエアコンが古いと、買い替えの差はもっと大きいことがありますが、この表には入っていません。
14畳用の12,900円は、10年で約13万円です。本体の価格は機種で違うので、検討している2機種の本体価格の差と比べてください。
電気料金の見直しで確かめること
この表の単価は、使う量に比例して増える料金の差です。基本料金の差は使う量に関係しないので、別に年額で足し引きしてください。再エネ賦課金は全国一律なので、会社を替えても下がりません。
参考までに、環境省の調査の支払金額(年約11.1万円)を使用量で割ると、1kWhあたり約28円です。2023年度の平均の目安で、年度によって変わります。
プランを比べるときは、次の順に見ると間違えにくくなります。
- 自宅の直近12か月の使用量を調べる。月ごとの量が分かれば、なお正確です
- 候補のプランの基本料金(無いプランもあります)と電力量料金で、同じ使用量の1年分を計算する
- 燃料費調整額の計算を確かめる。基準や上限の有無はプランで違い、市場価格に連動するプランもあるので、単価だけでは比べられません。同じ月の調整額を入れて比べてください
- 初回の割引やポイントは分けて計算する。2年目からは続かないことがあります
- 解約金と、契約の縛りを確かめる
使用量が少ない家は基本料金の差が効きやすく、多い家は電力量料金の差が効きやすくなります。単価だけ見て決めないでください。
両方やるとどうなるか
単価を下げると、エアコンの差額も少し小さくなります。この表の差額は27円/kWhで計算しているので、単価が3円下がると、差額も約1割小さくなります。14畳用なら12,900円が約11,500円です。
反対に、自宅の単価が27円より高ければ、差額は表より大きくなります。カタログの目安単価の31円(2022年7月改定、税込)なら約15%増えて、14畳用は約14,800円です。
比べ方
- 資源エネルギー庁「省エネ型製品情報サイト」の登録データ(2026-11-01 取得)から、寒冷地仕様を除く代表機種で、2025年以降に掲載された機種を畳数別に集計しました。評価点の段ごとの中央値の差です
- 比べたのは今買える機種どうしで、今使っている古いエアコンとの差ではありません。古い機種はJISの改正前の測り方で表示されたものがあり、単純には比べられません
- 比べた段は、12畳用と18畳用に評価点4以上の機種が無いので3〜3.9にしました。ほかは評価点4以上です。元の段は、6〜10畳用はいちばん機種が多い2〜2.9、12畳用以上はいちばん機種が多い2未満です
- 年間電気代はラベルと同じ値です。登録データの年間電気代を期間消費電力量で割ると、どの機種も約27円/kWhになります。実際の額は地域と使い方で変わります
- 単価に直した額は、1年の差を年の使用量で割って小数1桁に丸めました。エアコンの差だけを比べていて、ほかの家電や基本料金の変化は入れていません
- 特定の電力会社のプランが安くなるとは言っていません。実際の差は、自宅の使用量でプランごとに計算してください
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自宅の単価の出し方は、電気代の表示が27円と31円で違う理由に書きました。
出典
- 資源エネルギー庁「省エネ型製品情報サイト」登録データダウンロード(エアコン、2026-11-01 取得)https://seihinjyoho.go.jp/csvdl.html 。同サイトの公共データ利用規約 第1.0版(https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/policy.html 、PDL1.0 https://www.digital.go.jp/resources/open_data/public_data_license_v1.0)に沿って利用し、当サイトで機種の絞り込みと集計をしました
- 環境省「家庭でのエネルギー消費量について」(令和5年度家庭部門のCO2排出実態統計調査の確報値。世帯当たり年間3,911kWh、年間支払金額11.1万円)https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/01/
- 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」(目安単価31円/kWh)https://www.eftc.or.jp/qa/